NY 旅行記 その22011/07/22 07:30

7/22 BrooklynのBlue Sky Bakeryで朝食(マフィンは5種類だった)
      ↓(地下鉄)
 昨日、オフオフの川島さんの言葉通り、朝からすごく暑い。記録的な暑さらしい。テレビのウェザーニュースは華氏だし、体感温度とかって表示するから本当は何度なのか良くわからない。
 バッテリーパークからスタッテン島行きの船に乗る(自由の女神を見たいという友人のリクエスト)が、朝食を食べ過ぎたのか、途中から吐き気をもよおし、とても女神どころではなかった・・・。船を下りるころには楽になっていた。
      ↓(バス&地下鉄)
 チェルシーマーケットでお土産用に”Fat Witch Bakery”を購入。ここの生鮮食品売り場、サラダバイキングがあったので、友人はこれでお昼を済ませた。私は、吐き気が回復したばかりなので、ここのグレープフルーツジュースがお昼。おいしかった。
      ↓(地下鉄)
 一旦ホテルにお買い物戦利品を置いて、コロンバスサークルのホールフーズマーケットへ(友人は、ここでエコバッグをお土産用に買いたかったらしいが、eco-bag→egg plant と誤解され、shopping bag だと分かって見せられたのがビニール素材でがっかりしていた)
 私は、各レジ前に並んだお客の列に驚き、さらに、レジがアナウンスで待っている人を順に呼んで会計をする様子にさらに驚いた。
 ここに入っていたsephoraでセール品のグロス($4)とお土産用にmakeup foreverのリップNO48($20)をお買い上げ。友人のリクエストは限りなく黒に近い赤の口紅。色は狙い通りだった様子。円高だったので、$24=1900円くらいだった。口紅は日本の半値。
      ↓(地下鉄)
 Avery Fisher Hallへ、本日と、翌日の観劇チケットを予約票を持って受け取りにいく
      ↓(地下鉄)
 再度ホテルに戻り、シャワーを浴び、観劇用に着替えてお出かけ
      ↓(徒歩)
 途中夕食を済ませ、Rose Theaterへ。 会場は、パンフレットなどの販売もなく随分あっさりとしていた
 舞台の感想は別記参照。会場は殺人的な寒さ。革ジャン、ホッカイロ、持参しておいて良かった。現地人ですら寒そうだった。
      ↓(徒歩)
 ホテルに歩いて帰った。道中、沢山の人がまだ活動中。ベビーカー押してる人とかもいて、子供に良くないのでは?と思ったほど。

舞台「金閣寺」 感想2011/07/22 20:00

22日 J-4、23日 N-111 と2日間連続で観劇。
劇場:Rose Theater in NY

 宮本さん演出の舞台、初めて観ました。例えて言うなら、宮本さんは音の人でした。蜷川さんは色の人かな。演出家次第で舞台はこうも異なるのかと思った。
 最高でした。三島さんの小説は通読した上で観劇しました。見終わった後で、日本人は「日本語、難しい~」、米国人は「ミステリアス」と言っていた。23日に隣に座った日本人夫婦、森田君のことを「剛ちゃん」と言っていた。身内だったのかな。「大東くんはモデルで背も高い。剛ちゃんは小さいからね。」と言っていた。
 23日観劇後、外でインタビューに応じている人がいた。評論家さんだったのかな。以下ネタバレ。

 舞台は教室風の壁面に5箇所(たぶん)の扉、中央付近に大きな黒板。テーブルと椅子が複数出ている。わりと現実的な美術。蜷川さんの抽象的な美術との差を感じた。
 8時開演の15分前、劇場が明るいうちから舞台に役者さんが出てきて観客席を見たり、役者さん同士で会話をしていたりしている。8時、まだお客さんが案内されているうちに時間とともに森田君が走り出てきて劇は始まった。
 原作の小説を俳優さんが交互に朗読するところからスタート。学校の先輩の刀、有為子に「ええ加減にしいや!」と怒られるシーン、有為子が殺されるところ、父が死に鹿苑寺の世話になり鶴川と出会うところ、柏木と出会うところ、最後の金閣寺炎上までを一気に駆け抜けた感じでした。森田君出ずっぱり。
 原作にとても忠実だったので、読んでおいてよかったと思った。一緒に行った友人は前情報を入れないタイプだったが、観劇後に「難しすぎてよくわからなかった。小説くらい読んでおけば良かった。」と言っていた。
 テーブルの使い方、ダンスを見るようなお寺の日常、宮本亜門ここにありって感じでした。舞台にいい意味でリズムが生まれていました。鬱屈とした溝口が出ずっぱりのため、観ている自分の身体は前傾姿勢になり、肩に力が入り、観終わった後の呆然とする感じはすごかった。俳優さんはみんな文句なしに良かった。22日より23日のほうが観客がリラックスしていた。金閣寺の映像とともにおりんの”チン”という音、あそこで笑いも起こっていたしね。
 ちなみに「ブラボー」の歓声があがったのは22日。両日ともにスタンディングオベーションで拍手を送る人は少数だった。観劇後は、余韻に浸りながら歩いてホテルに帰りました。

 大東俊介君がイケパラで小栗君の弟役をしていた人だと後で友人から聞きました。両日ともに花束を渡すファンの子がいたのはこの人のみ。人気あるらしい。確かにかっこ良かったもんね。でも、森田君がすごかった。IZOのときと同じ土佐弁、父母と訛り方が違っていて笑ったけど。ずっと鬱屈した役が続いているので、今度は違う人格を演じて新しい一面を見せてほしいです。
 アンコールで走り出てきた森田君はすでに溝口ではなかった。姿勢からして違っていたし。凱旋公演、見たいなぁ。どうしよう・・・。