特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」2012/04/14 12:00

 生憎のお天気だった。おかげで人は少なめだったので、ゆっくり見れました。まぁ、そのせいでお庭には入れなかったけど・・・
 いやぁ~、尾形光琳さんの「松島図屏風」と曽我蕭白さんの「商山四皓図屏風」が良かった。光琳さんのあの色は、印刷物ではとても表現できない鮮やかさ。蕭白さんのも、筆のカスレや微妙な部分はやはり印刷では表現することは無理。実物が観れて本当によかった。わざわざボストンに行かなくても観れるのだから、本当にありがたい。
 蕭白さんの「雲龍図」もよかったけれど、胴体部分の襖絵がもう二枚は間にあったと思われる。一体どんな胴体を描いていたのか。想像を膨らませるには良いが、作品としてみると欠品。やはり個人的には、満点とはいかなかった。

蕭白さんについて


 同日、サントリー美術館にも寄った。こちらは雪舟さんの「山水長巻」(国宝)目当てに行った。しかし、巻物なので縦尺は一尺くらいで、春夏秋冬を表したもので、大物を観た後だったのでイマひとつ迫力に欠けた。どちらかというと、唐物茶入と利休さんのお茶杓に目が止まりました。

WOWOW 「美術のゲノム」2011/11/27 19:53

いやぁ~、久しぶりにいい番組に出会いました。
WOWOWの「美術のゲノム」

 私は、日本画で金銀を背景色に使用しているものは、すべて夜の明かりとりを兼ねた絵だと思っている。今回放送された「三の巻」と「四の巻」は、まさにそういう絵だった。復元された絵は、日の光のように明るい中より蝋燭のように弱い光の中で見た方が本当に秀逸だった。前景が浮かび上がり、呆然とするような感じ。
 復元をした小林泰三さんの色の選択が素晴らしい。日本の絵は、やっぱり余白だよなぁ。

東京国立博物館「ボストン美術館 日本美術の至宝」2011/11/24 22:52

来年、特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」が企画されている。

平成館 特別展示室 2012年3月20日(火) ~ 2012年6月10日(日)

 前半の仏教美術はあまり興味はないのだけれど、後半、特に”曽我蕭白”が見れるのはうれしい。
 これは、遠征するしかないでしょう。