「リサイタル 五嶋龍」 感想2011/11/13 18:51

市民会館 3列22番

プロコフィエフ;ヴァイオリンソナタ 第1番 ヘ短調 Op.80
パガニーニ:《うつろな心》による序奏と変奏曲 Op.80
ベートーベン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24
ラヴェル:ツィガーヌ

 すっごく良かった!!
 やはり、生は違います。良い演奏、良い楽器、最高でした。特に、パガニーニ、うれしそうに弾いていて、左手弾きの時は「どうだぁ」って顔で客席を見ていた。この曲でホールの温度、絶対上がりましたね。演奏後、拍手+どよめきが起こりましたから。
 曲変更して、正解でしたね。当初予定のブラームスでは、こういう反応にはならなかったと思う。

 アンコールなんて、顔見世×2、追加演奏(クラシック1曲)、こんなにしてくれたのに、続く拍手で再度出てきてくれました。
 そして、「絶対みんなが知っている曲を2回演奏します。もし歌うなら、2回目にしてください。」と言って、”ふるさと”を演奏しました。そしたら、皆2回目に歌うんですよ、”ふるさと”。ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちの彼がこの曲を知る機会なんて、親か自分が祖国を意識しなければないと思う。祖国・・・、うわぁ、涙出てくるわってなりました。
 彼は、外国からこの国を見ているんですよ。それがひどく伝わってきました。

舞台「ネジと紙幣」 感想2011/11/13 21:05

 倉持裕演出、初見でした。
 歌舞伎「女殺油地獄」をベースに、現代に書き換えた台本。ベースがベースなだけに、この台本もシリアスで悲惨なだけのお話・・・だと思っていたんですが・・・。見事に裏切られました(笑)。
 もともと、江戸時代に現実にあった話を近松さんが歌舞伎にしたんですよね。当時は、あまりの救いのなさに観客に受け入れられなかったらしいですね。
 会話の多くは、相手の話を遮って進む。妙なリズムがあって、引き込まれました。殺害シーンに向かって、色々な要素が積みあがっていく。近い間柄の人間独特の、意思の疎通がうまく出来ない感じがすごく良く出ていました。
 全編緊張感が続くが、随所に笑いが・・・。すっごく楽しめました、個人差はあると思うけど。

 ここの公式ブログ、貴重な写真と動画の集まり(^^)。